for essence

研修レポート

2024年2月13日
カテゴリー:

就労を目指す知的障がいのある生徒と共に その1

昨年(2023年)の4月から、都立の支援学校の高等部の生徒たちに             ビジネスマナーとコミュニケーションの授業を教えています。               私が教えている生徒たちは軽い知的障がいのある生徒たち。                軽い知的障がいとは、IQ70位(小学校6年生~中1くらいの知能)です。              実際の所、生徒たちの能力には幅があります。

教え始めて10か月が経過し、各学年一通り授業を行いました。               彼らに教えることについて、ようやく私の中で整理ができつつあります。          (整理できないこと・把握出来ない事の方が、まだ多い)。

教え始めてすぐに思ったことは、「特別支援学校の生徒たちとのコミュニケーションの留意点を整理、そして記録にした方がよい」ということ。                     自分のために整理しようと思いました。

これから7回ほど、シリーズとして、知的障がいのある生徒とのコミュニケーションについてレポートいたします。
「“発達障害のグレーゾーン”の人が7人に一人いる」と言われている今、指導・育成する上での参考にしていただければ幸いです。

最初に、私がこの学校で教えることになった経緯です。
きっかけは、知り合いから「特別支援学校で特別講師の公募がある」と教えてもらったこと。 当初は、「興味はあるが、自分が特別支援学校で教えるイメージが全くつかない」という状態でした。                                          これまで、私は知的障がいのある方との接点が少なく、そもそも関わり方がわからない。そんな私に公募の資格があるのか。                              学校見学の機会があるということで、ひとまず学校へ行ってみることにしました。                               「自分が知らない世界を、知ることができる絶好の機会!自分の勉強のために、まずは学校へ行ってみよう」と直観的に思い、すぐに学校見学の日程を決めました。